ちょっと事故があって(ウイルスに感染してしまった&期末テスト)出師表から大分間があいてしまいました。
しょうがないので、一番旬なものを記事にします。
東京富士美術館で開かれていた大三国志展に行って来ました。
何故か途中まで東京大江戸博物館と勘違いしていました……
ちなみに、東京での開催が終わったあとは来年3月まで、旭川、神戸、福岡、高松、名古屋、前橋と回るようです。
遠い人は是非どうぞ~。
最初は日本に来るものだしどうせ大したことないと高をくくっていたのですが(おい)、
なかなかどうして、というより素直に興奮いたしました。
以下、印象に残った物
1.展示物
2.土産
3.あまり声を大にできることじゃ…
まあここは素直に1番の「展示物」からいきましょう。
展示スペースに入ると、でかい関羽の象がお出迎え。
比較的新しい時代に創られたようですが、それでも威風たっぷりでいかにも関羽という感じです。
これは『プロローグ 三国志の世界』に含まれているものですが、
ここにはあの吉川英治先生の直筆原稿とかあって感動しました。
張遼とか楽進とか李典とかあったので多分合肥の場面だと思われるが…
それから展示ブースは
『桃園の誓い』→『三顧の礼』→『赤壁の戦い』→『星落秋風五丈原』
と、蜀を中心とした物語の流れでしばらく進んでいきます。
なんか斬新な感じがしたのはきっと色分けのせい。
普通魏と呉が青か赤ですが、どの三国志でも蜀は優しい感じのする緑、というのが定番。しかし……
この三国志展では呉が緑という新天地を開拓してくれました。
炎か水軍かのイメージだったらまあ納得……という感じでもあるんだけどね。緑か…田舎な感じだな。
魏は赤、蜀は青でした。
と、こんなどうでもいい話はおいといて……
展示品には絵とか壺とか、あと木彫りの彫刻とか。
見所はたくさんありますね。
長坂で阿斗を胸に抱いている趙雲がこの上ない笑みで戦っていたり(彫刻・応援している人?もものすごい笑ってます)、
樊城の戦いで、水計を喰らったホウ徳と、それを捕まえようとする周倉が、どう見てもプールで追いかけっこしているようにしか見えなかったり。
銅雀台弓術大会で、弟が活躍するからなのか、夏侯惇と思われる人物が妙にハイテンションだったり。しかもちゃっかり両目がある(!!)
苦肉の計を描いている壺で、棒で打たれる黄蓋が、何故かお尻を出していたり…(どこを叩いたんだ!?)
極めつけに面白かったのは、出廬前(?)ののんびりくつろいでいる諸葛亮。
野原に寝っ転がって、なんとも気持ちよさそうなのはわかりますが、
中年太りの様な腹を惜しげもなく丸出しにするのは控えた方が良いと思う。
世の中の諸葛亮ファンが泣くぞ………と思われるこの絵。
顔もなんだか普通のおじさん………本当に諸葛亮なのか!?と思わず疑ってしまう。
というより、出廬前だとしたら27歳以下であるのでまずおじさんではなかろうものを……
蜀を中心とした流れが五丈原ブースで終わった後、実際に使われていた武器や道具、貨幣など出土品系に移るのですが、
赤壁から発見された鏃なんかがあってかなり興奮しました。
これを使って戦ってたんだな………と。
剣や連弩もありました。戦車を模した金属製の像とか。
それから曹家ゆかりの品々ですね。
驚いたのは、曹操直筆と言われている文字があったこと。
「後世では獅子と言われる曹操だが、この文字を見るとまさに曹操そのものを見ているようだ!」
と言った人がいると説明に書いてありましたが(誰かは失念)、
なんか筆の先とか丸っこくて可愛い字で優しげ。周瑜の「赤壁」の方が男らしい。
それから、曹操一族(祖父・曹騰か父・曹嵩といわれる)の墓から出てきた銀縷玉衣。
玉片を銀糸でつなぎ止めてつくったもので、遺体に着せた物です。(顔もすっぽり)
蒼天航路を読んで、曹操の祖父・曹騰が死んだときに出てきてたんで、「お~~これが~~~!」と納得。
さらに、現存する世界最古の名刺。
呉将・朱然の墓が最近見つかって、その中に入っていた名刺は、現存する世界最古の物だそうです。
この話は知っていたのですが、まさかここに来るとは思いもよらなかったのでびっくり!
「朱然 字 義封」 って木にちゃんと書いてあるんですよ。
これだけでなく、下駄みたいなのとかお盆みたいなのとかありました。
両方とも状態がよくて、とても綺麗でした。
では2番目の「土産」。
土産やさんがとても充実していて、三カ所はあった気が……;
「後で買えないかもしれないから」と吟味していても、後々「あれ~ここにもある」
正子公也のグッズがたくさんあって、関羽・曹操・呉将6人(陸遜・周瑜・甘寧・凌統・周泰・太史慈)の小さいクリアファイル(計三種)と、
赤壁前夜・周瑜単体のポストカード(計二種)を買ってしまいました……
周瑜単体のポストカードなんてかっこよすぎるから二枚も………誰にもあげませんが。
伴野朗の「呉・三国志 長江燃ゆ」を文庫で読んだ人は、表紙と同じ絵があるので面白いかもしれません。
それから、横山三国志の登場人物が勢力別にずらっと並んでいる普通サイズのクリアファイル。
また色分けの話で申し訳ないですが、後漢が黄、蜀が青、呉が緑ときて魏が紫なもんだからすごい違和感………バランスが………
それでも、だいたいの人物と名前が乗っているので、人物の顔の識別ができなくなったとき、顔を忘れてしまった時など便利と思って買いました(ファン失格)
あと何に使うかよくわからないのですが三国志時代の「地図」
細かくてわかりやすい!!のですが、なにぶんでかいです。
いちいち広げないといけないし(A5×8より少し小さいだけの大きさ)、部屋に貼っておくのも奇妙………
本を読んでいて、わからない地名があったときぱっと見、というのは無理そうっす…
これと同じような類で買ってしまった物に「上杉謙信 家訓」「謙信直筆 第一義」がありますw
地図には、おまけで中国歴代皇帝系譜もついてきました。
他にもミニチュア武器とか、三国志関連の本とか……横光は売っていましたが何故か蒼天はなかった。
諸葛亮変身セットってのも………15万円。コスプレするなら自分で造った方が安いのかなあ。
黄巾族ハンカチ、出師の表扇っていうのとかもう何がなんだかわかりません。これからの暑さ対策はこれらでばっちりです。
あと今進行中の三国志ガンダムもありました。夏侯惇ギロスが売っていた………
今まで発売されていたのを並べて、三国志の勢力図にしてました。
本場中国からきた中国の人もいました。確か瑪瑙とか翡翠とか売ってたような…(もはや三国志関係ない)
それからびっくりしたのは五丈原の石
そこら辺の石ころでさえも金に変えてしまう三国志のネームバリューはもはや錬金術の域。
日本でも「関ヶ原の石」とか売り出せばいいのに(誰も買わねー)
あと、ここからはちょっと秘密の話。
ここの美術館へは車で行ったのですが、近くに創○大学がありまして……
へ~これがあの創○学会の~とか思っていたら父が説明してくれました。
というか、美術館そのものも創○学会の物だったなんてしらなんだよ。
別に創○学会がどうのとか言うのではなく(まだよくわからないし、まああんま良い噂は聞かない)、ただ一つ気になったことがありました。
諸葛亮を題材にした歌もとい詩に、『星落秋風五丈原』という物があります。
タイトルからしても三国志の終焉だな~としみじみ感じられるこの歌。
「丞相病篤かりき」のフレーズしか知らなかったのですが、ここだけでも諸葛亮の悲壮さが伝わってきてなかなか良いな~と思っていたんです。
ところでこの『星落秋風五丈原』、この三国志展の展示スペースのタイトルにもなってました。蜀を中心とした話の最後のスペース。
諸葛亮の像とか見ながら進むと、何やら暗くなっている処から歌が聞こえてくる。
この歌がそうなのかと聞き入っていると、確かに「丞相病篤かりき」が聞こえた。
あ~~~これがそうなのか~と感動する半ば怖かった…………
だってなんか歌い方が軍歌みたいな感じだったし。熱がすごいこもってた。古いのかなとも思った。
でも家でやっぱり全部の歌詞が知りたくなって、調べてみたら仰天。
「星落秋風五丈原」はその昔軍歌であり、その上学会の歌であったと言うこと。
そうだったのか…………
前者はまだあまりこのことに関係ないとしても、後者は結構衝撃的というか、なんというか………
だからあんな歌い方だったのかと感じてしまったし、そこの五丈原セットが異常に凝ってたのかと。
でかいスクリーンに星空が映っていて、古代中国の星座とか、死んだ瞬間落ちた流れ星のイメージとかが出る。それに加えて手前で
上空からとった五丈原の地形をそのまま縮尺し、上からライトでそこに山や平地などの色を当てて映し出すものでした(すげえ)
もっぱら説明文も同じところに出るのででこぼこしていて見づらかったところはありますが…
やけに気合い入ってるなーと感じたもんです。
だからって悪い歌って訳ではないと思います。
歌(詩?)自体は好きです。なんですがね~。ちょっと複雑ー
いろいろとびっくりこきまくりですわ。
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